理論に自信があれば、2つのものをつなげたら何が起こるか、理論で結果を想定するだけで、何もしなかっただろう。だが幸か不幸か、私は何の学歴もない。だから、何でもやってみなければ分からないではないか。それで私は何でもつなげてみた。そうしたら、信じられない面白いことがいっぱい起きた。それが私の発明の秘訣だ。
(小学校の授業で、「1足す1は、2に決まってる」という牧師に対して)ここにコップが一つあって、もう一つコップがあって、その中の水をもう一つ別のコップに一緒に入れたら、一つになるじゃないですか。1足す1は、1かもしれない。
(子ども時代のエンゲル牧師への質問)1枚のお皿を落っことしたら、100個位のかけらになってしまった。そのかけらを100個、糊でくっつけたら、1足す1足す...100回足しても、1枚のお皿になるじゃないの。何故、1足す1は、2なんですか。
問題は君の考え方の方にあるんだよ。自然界の秘密を解き明かすのに、人間の理性に頼っていては駄目だよ。大事なことは、君の頭の中に巣くっている常識という理性を綺麗さっぱり捨てることだ。尤もらしい考えの中に新しい問題の解決の糸口はない。
君は道理にかなったことばかりを試してきた。理屈通りのことなど役に立ったためしがない。幸い君はもう理屈にかなうことを思いつかないわけだろ、だったら今度は筋の通らないことを試してみることだ。そうすればすぐに解決法が見えてくる。